辻が花 - 小倉淳史
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小倉淳史「ナノコスモス・メール」

2011年6月21日
Tuesday

静かな初夏

2〜3ヶ月前になるでしょうか、新聞にこんな記事が載ってました。
”スズメがいなくなっている これまで街中に どこにでもいた雀が減少の一途をたどり 10年前の半分以下になっている。”
ということでした。
確かにそう言われると 私の近くにもたくさんいた雀が あまりいなくなっています。
さらに 気がつくと今年は燕も見かけません。
毎春 桜の咲くのと同時に燕は京都にやって来ます。
そして営巣して 子供を育て 秋に旅立ちます。
パートナーを探す時 特有の鳴き声と 嘴を素早く打ち合わせる音を響かせます。
声がして私が上を見ると 必ず燕が二羽ならんで 電線に留まっていました。

その声を今年は一度も聞きませんでした。
地震 津波 これらが関係しているのでしょうか?
チェルノブイリの事故後 最も多く死んだのは燕だそうです。
また 個体に異常を持っているのも燕だそうです。

雀、燕 いつも身近にいる可愛い生き物たちが見られないのは寂しいことです。いえ 悲しいことです。

静かな初夏

A.O

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