辻が花 - 小倉淳史
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小倉淳史「ナノコスモス・メール」

2013年12月17日
Tuesday

師走 南座

先週土曜日 南座の顔見世を観に行きました。

“吉例 顔見せ興行” とありますが、必ず毎年行く訳でもありません。
市川猿之助 猿翁 中車 3人の襲名興行でもあります。

猿之助さんは “黒塚”で安達が原の鬼女を演じたのです。
踊りの妙手なのに 驚きました。
この世代随一でしょう。

しかし当日 夜の4演目のうち3演目の主役を演ずるのが 中村梅玉さんです。
良い役者ですが、3演目の主役は 多すぎます。

病人続きで 役者が足りません。
歌舞伎役者は もっと節制しなければ 観客が迷惑します。
梨園の御曹司などと持ち上げて、体の管理さえできないのでは ダメですよね。


もっとも 歌舞伎役者を 梨園の役者に例えるなんて バカらしい。
日本では 歌舞伎界が天皇や将軍のもとにあったことなど一度もなく、
いつも市井にあって ややもすれば猥雑なものだったのですのに。

A.O

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